プログラムの勉強は 面白くないと長続きしづらい

　MT4（MetaTradar4）は、人手を介さずに自動でコンピュータにFX取引きをさせることができる、為替取引プログラムです。しかし、実際にはお金をかけず、無料で架空の取引をプログラムにさせて、ゲーム感覚でプログラムを組んで、架空の自己資金が増減する様を楽しむこともできます。
　これは本来、自作プログラムの動作チェックのために用意された機能ですが、この機能を使って 本物の値動きを使ったFX投資ゲームを楽しむツールとしたり、さまざまな自作プログラムを動かす実験場として、プログラミング遊びをする、といった使い方もできるのです。

MT4を動かすと　結果がダイナミックに見えるので『面白い』

　仕事など目的があって必要に迫られてプログラミングを学ぶ場合は別ですが、何となく「プログラミングできるようになりたい」といった漠然とした動機だけのような場合は、「画面に文字を表示させましょう」とか「画面の図形を動かしてみましょう」といった、面白くもなければ興味も湧かなさそうなカリキュラムが一般的です。
　しかしMT4では、たとえ架空の取引動作でも、ドルや円といった金額が目まぐるしく動くきます。実感を伴う数字の動きというのは、見ているだけでもワクワクしてきますし、プログラムを書けば即その結果が、金額の変動や折れ線グラフとして目に飛び込んできます。それに伴って架空とはいえ資金が増減する様子もゲーム感覚で見ることができますので、プログラムが設計通り思った通りに動けば、快勝したような爽快感も得られます。
　逆に、プログラムが意図しない動作をすると、「なぜこうなったんだろう？」と、これまた気になって原因をいろいろ考え、頭を使うきっかけにもなります。その場で思いついた修正をプログラムに加えて、すぐに修正の結果を見ることができるのもMT4の面白いところです。
　この『面白い』や『楽しい』は、プログラミング学習を続けられるかどうかに大きく関わってきますし、当講座がMT4を教材として選択した理由も、そこにあります。。

プログラムが完成すれば 実際に自動売買させることも！

　MT4の中では、EA（Expert Advisore）と呼ばれるプログラムを動作させることで、FXの自動売買を実現していますが、このEAは、その文法さえ知っていれば、誰でも自分で好きに作ることができます。そこで使われるコンピュータ言語は、プログラム開発に多用されてるC言語にも似ていますが、C言語よりも簡単に扱えるようにもなっているので、プログラミングの入門の言語としては、比較的敷居が低いのも特徴の一つです。
　MT4は、この自作プログラム組み込み機能があるがゆえに、架空の資金で架空の取引をするデモモード（デモ口座での運用）も搭載されています。デモ口座は本来は、自作プログラムの動作チェックやエラーのあぶり出しのために用意されたものです。
　しかし、このデモ口座でプログラムを動かしている間は、何をしても何の損失もありませんし、何をしても構わないので、まさにこの間は、試行錯誤を繰り返す組み合わせパズルや、こうすればどうなる？といったロールプレイングゲームのような感覚でプログラム開発をすることができます。
　そうこうしているうちに、自分で納得できる成績を出せるプログラムが完成すれば、それをリアル口座で実際に運用して、本物のFX取引に転用するのも自由です。